
SharePoint Server移行の現実と解決策──Microsoft 365では救えない“中間層アプリ”をどう再生するか
2025年現在、多くの企業にとってSharePoint Server (オンプレミス)の終焉は避けて通れないテーマです。SharePoint 2016は延長サポートが終盤に、2019も終了が視野に入り、Microsoft 365(SharePoint Online)への移行が喫緊の経営課題となっています。
しかし、この脱オンプレの計画を立てる際、必ず直面するのが「移せない業務アプリ」という見えない壁です。これが、InfoPath、SharePoint Designer、.NETカスタムアプリといった“中間層アプリ”です。
サポート期限と「延命できない」現実
オンプレミスのSharePointを維持する方法としては、最新の Subscription Edition(SE) へアップグレードし、セキュリティ更新を延命するという選択肢があります。
しかし、そこには大きな限界があります。
項目 | 現実的課題 | 影響 |
|---|---|---|
機能拡張 | 新機能は提供されず、Microsoft 365との機能差が年々拡大 | DX推進の停滞、レガシーIT化 |
運用コスト | サーバー/CAL/保守費用が増大 | TCO(総保有コスト)予測の困難化 |
人材確保 | オンプレSP技術者が急減し、ノウハウが属人化 | 事業継続リスクの増大 |
セキュリティ | パッチ適用の遅延・脆弱性対応の限界 | クラウド環境に比べセキュリティレベルが低下 |
結果として、経営判断としては「延命」より「移行」を選ばざるを得ません。
ところが、実際にMicrosoft 365へ持っていけないアプリが山ほど存在します。
それが、InfoPathフォーム、SharePoint Designerワークフロー、.NETカスタムアプリといった“中間層アプリ”です。
Microsoft 365移行で宙づりになる「中間層アプリ」とは
「文書共有」はMicrosoft 365へスムーズに移行できます。「基幹システム」は別途再構築されます。
その間に挟まるのが、人の判断 × 業務ロジック × データ蓄積が一体化した中規模アプリ群です。
アプリ例 | 現状 | Microsoft 365移行の難しさ |
|---|---|---|
技術支援依頼管理 | フォーム+承認+担当アサイン | 多段分岐がPower Automateで再現困難 |
販売代理店申請ワークフロー | InfoPathフォーム+Designer WF | フォーム構造が移行不可 |
簡易CRM(案件+顧客情報) | .NET+SharePointリスト連携 | サーバーコードが実行できない |
パートナー情報共有サイト | 外部アクセス前提 | Microsoft 365では認証・公開制約が厳しい |
つまり、「日常的に使われているが、クラウドでは動かないアプリ」が多数存在し、それがMicrosoft 365移行を停滞させるボトルネックになっているのです。
なぜMicrosoft 365では「単純リフト」が不可能なのか
SharePoint Onlineは「安全で閉じたSaaS」です。そのため、オンプレ版で可能だった以下の技術が使えません。
廃止された技術 | 状況 | 代替手段 |
|---|---|---|
Full Trust Code (.NET) | 廃止 | Azure App Service等へのカスタム開発が必要 |
販売代理店申請ワークフロー | 廃止 | Power Appsは互換性が低く、再設計が必須 |
簡易CRM(案件+顧客情報) | 廃止 | Power Automateでのロジック単純化が必要 |
パートナー情報共有サイト | 廃止 | なし(再構築) |
さらに、Power Platformには次のような限界があります。
限界点 | 説明 |
|---|---|
フォーム構造の制約 | ネストされた階層や繰り返しテーブルが扱えない |
承認分岐の単純化 | 複雑な複数条件・並列承認の設計・保守が困難 |
外部連携の制約 | API連携や認証制御はAzure開発レベルが必要 |
コスト構造の複雑さ | ライセンスと実行数で課金が変動し予測困難 |
つまり、Power Platformは小規模自動化には最適でも、企業全体の業務再構築には向かない。多くの企業がここで“宙づり状態”になります。
PRMONEが受け止める「中間層業務ロジック」
ここで有効となるのが、PRMONEのローコード+ワークフロー基盤を活用したハイブリッド戦略です。PRMONEはもともと、情報・案件管理を目的に設計されており、Microsoft 365で再現できない複雑な中間層アプリの構造と高い整合性を持ちます。
■PRMONEとSharePoint資産の対応表
SharePoint資産 | PRMONEでの再構成 |
|---|---|
InfoPathフォーム | HTML/JSベースのローコードフォーム |
Designerワークフロー | 条件分岐・多段承認対応ワークフロー |
SharePointリスト | PostgreSQLベースの柔軟スキーマ管理 |
.NETイベントコード | REST API/Webhook/外部連携ロジック |
外部共有ポータル | 権限階層設計+マルチテナントアクセス |
PRMONE上では、これらのロジックをカスタム開発を伴わず、ローコード設定で再定義できる点が大きな利点です。
Microsoft 365とのハイブリッド構成イメージ

この構成により、
- Microsoft 365を“情報中核”として維持
- PRMONEが“業務ロジック層”を担う
という明確な役割分担が成立します。
Power PlatformやLogic Appsとの違い
PRMONEは、Power Platform(市民開発)とLogic Apps(開発者向け)の中間にある“現実解”として機能します。
観点 | Power Platform | Logic Apps | PRMONE |
|---|---|---|---|
主な利用者 | 現場・業務担当 | IT開発者 | IT × 事業部協働 |
技術レイヤー | ローコード(GUI) | ローコード+コード | ローコード+業務設計 |
承認・分岐の複雑性 | △ | ◎ | ◎ |
外部パートナー連携 | × | △ | ◎ |
開発・運用コスト | 中 | 高 | 中低(サーバーライセンス型) |
ガバナンス | テナント依存 | Azure管理 | 独立制御+SSO対応 |
PRMONEは、Power PlatformとLogic Appsの中間にある“現実解”です。
再構築コストを抑えつつ、柔軟な業務ロジックを再生できる唯一の領域をカバーします。
現実的な効果と導入シナリオ
導入目的 | 具体効果 |
|---|---|
Microsoft 365移行困難アプリの救済 | InfoPath/.NET資産をPRMONEで再構築し、移行率を向上 |
再構築コストの削減 | PowerApps開発に比べ50%以上のコスト圧縮 |
外部連携の強化 | 代理店・パートナーとの情報連携を安全に実現 |
段階的移行の実現 | オンプレ → PRMONE → Microsoft 365 という段階的戦略が可能 |
PRMONEは、“再構築”ではなく“再設計”を支援し、単なる代替ではなく価値創出を提供します。
PRMONEが描く「第2の脱オンプレ」
過去の Notes → SharePoint への移行と同様、現在進行中の SharePoint → Microsoft 365 への移行も大きな転換期です。PRMONEは、この“第二次脱オンプレ”の時代において、クラウドと業務現場の間に橋を架ける中間層プラットフォームとして機能します。
フェーズ | 目的 | 解決手段 |
|---|---|---|
Notes → SharePoint | 文書共有のデジタル化 | ワークフローとリスト化 |
SharePoint → Microsoft 365 | クラウド化・標準化 | Power Platform連携 |
Microsoft 365 → PRMONE活用 | 中間層の再生・業務設計 | ローコード+ワークフロー再構築 |
現実的な効果と導入シナリオ
導入目的 | 具体効果 |
|---|---|
Microsoft 365移行困難アプリの救済 | InfoPath/.NET資産をPRMONEで再構築し、移行率を向上 |
再構築コストの削減 | PowerApps開発に比べ50%以上のコスト圧縮 |
外部連携の強化 | 代理店・パートナーとの情報連携を安全に実現 |
段階的移行の実現 | オンプレ → PRMONE → Microsoft 365 という段階的戦略が可能 |
PRMONEは、“再構築”ではなく“再設計”を支援し、単なる代替ではなく価値創出を提供します。

